津波から命を守る森の防潮堤「千年希望の丘」
「千年希望の丘」は、仙台空港のすぐ近くの海岸沿いに広がる大きなメモリアルパークです。
東日本大震災で大きな被害を受けたこのエリアに、瓦礫などを使って丘が作られ、毎年5月には丘周辺に苗木を植えて津波から命を守る森の防潮堤を作る「植樹祭」も行われています。
遊具などは設置されていないので、公園というよりは広場といった雰囲気です。
駐車場やトイレ、水飲み場もあります。
千年希望の丘の広場
駐車場からすぐに多目的広場があります。
広場は楕円形になっていて、かなり広い場所です。

千年希望の丘の慰霊碑
写真は、多目的広場の奥に設置されている東日本大震災の慰霊碑と献花台です。
中央の丸い部分の中に鐘が入っているので、子ども達はカンカン鳴らして遊んでいました。
この慰霊碑は8メートルの高さがあるのですが、津波の水位と同じ高さにしてあるそうです。改めて津波の怖さを感じました。
広場の脇に「交流センター」と木の看板が掛けられた建物がありました。
津波の被害や復興の様子などパネルで展示してあるそうです。
駐車場と広場の間にトイレがあります。
新しいだけあってキレイで使いやすそうなトイレでした。
とくに遊べる遊具などは設置されていないので、広場をぐるりと一周する道路でブレイブボードをする長男。
他にも、小さな子供が自転車の練習をしていました。
千年希望の丘の高台
千年希望の丘のエリアには高台が3つありますが、広場から一番近い2号丘に登ってみました。
2号丘の頂上には東屋があって、ベンチで休憩しながら周囲の景色を見渡すことが出来ます。
かなり見晴らしが良くて、海からの風がとても気持ちよかったです。

高台から見える仙台空港
高台から北西方面に仙台空港が見えます。
高台から東側を見ると、太平洋と手前に1号丘も見えます。
堤防が工事されて以前よりずっと高くなっています。
高台から多目的広場方面を見るとこんな感じです。
かなり広々としているのが分かると思います。
まだ植樹されたばかりなので低い木々ばかりですが、これが10年後、20年後には大きくなって森になっているんでしょうね。
まとめ
震災前はこのあたりにも住宅があったことを説明するパネルがありました。
私も、この場所を震災前に何度か通ったことがあったので、本当に住宅があった面影が無くなっていることに今だに違和感を覚えてしまいます。
千年希望の丘の存在が、宮城だけでなく全国にもっと知られたらいいですね。
確かに、大人はここに来ると少し悲しい気持ちになるのですが、うちの子ども達は広い場所に来て走り回っていたので、家族連れで遊びも兼ねて来てみるのもいいと思います。